注目の裏で“赤字”の現実…「夜の居場所」守るための挑戦

母親たちを支えたい。そんな思いから生まれたのが「ヨナキリウム」です。

ヨナキリウム代表 滝沢日向子さん
「水族館の大水槽、嫌いな人いない。なかなか大人になってそういった時間ない。日々に追われるし、育児もしていたら」

新潟市の専門学校を卒業後、イルカのトレーナーとして働いていた滝沢さん。水族館のように心が落ち着く空間で、育児に追われる母親たちに安心して過ごせる雰囲気を届けたいと考えました。

こうした夜の育児を支える民間施設は、全国でもまだ多くはありません。

「ヨナキリウム」は、全国規模のビジネスコンテストや母親向けのウェブメディアなどから相次いで表彰され、行政からも注目されています。

しかし、運営には大きな課題があります。

ボランティアスタッフらの協力を得ながら営業を続けていますが、5月と6月に取材した2日間の利用者はゼロ。

ヨナキリウム代表 滝沢日向子さん
「開けていても来るか来ないかわからない。予約制じゃないし、駆けこめるようにしてあるから賃借料・人件費かかって赤字」

1回500円だった利用料は、今年度から1時間1000円、4時間2000円に値上げしました。

その代わり、オムツやミルク、ドリンクバーなどを無料にしましたが、利用者は1日平均0.6組にとどまっています。

現在は補助金を活用して運営していますが、支援が受けられるのは残り1年半ほど。それまでに、事業として自立できる仕組みづくりが急務です。

それでも、この場所に救われた母親がいます。店に置かれた「ママノート」には、その思いが綴られています。

【今回はゆっくりヨナキリウムをたんのうできて、また来たいです。素敵な夜の居場所を作って下さり本当にありがとうございます】

産後の孤独な夜に寄り添う場所をなくしたくない。滝沢さんの挑戦は続きます。

ヨナキリウム代表 滝沢日向子さん
「夜の場所をなくさない、というのをずっと心にはおいています。また新しく必要とするお母さんも出てくるだろうし、夜の子育て支援で、子育てしやすい環境づくりにあった方がいいと思う。頑張ります!」