ミステリークレイフィッシュとは

ミステリークレイフィッシュ(Procambarus virginalis)は、1990年代にドイツの観賞用生物として流通する過程で知られるようになった外来ザリガニです。最大の特徴は、雄を必要とせず雌のみで繁殖する「単為生殖」を行う点にあります。動物では珍しい「絶対単為生殖(obligate parthenogenesis)」を行うため、全ての個体が雌であり、単独個体が自然環境へ放流された場合であっても新たな個体群を形成できる可能性があります。また、生まれる子は母親とほぼ同一の遺伝情報を持ちます。
こうした繁殖特性から侵略的外来種として世界各地で問題となっており、ヨーロッパやアフリカ、アジアなどで急速に分布を拡大しています。日本では2006年に北海道、2016年に愛媛県で野外から記録され、生態系への影響が懸念されることから2020年に特定外来生物に指定されました。近年では愛媛県での再確認に加え、2024年には沖縄県那覇市の天久ちゅらまち公園でも確認され、国内での定着や分布拡大への懸念が高まっていました。














