初目撃から5日 現在の様子を中継

恵俊彰:
こちら、今現在(18日午前 放送時点)の映像ですね。ご覧になっていかがですか?

パンク町田氏:
数日前の映像よりもだいぶ元気になっているように見えます。首の上げ方なんかだいぶはっきりしてきたと思いますね。
一番初めに見た映像では、負傷してるんじゃないかと思われるような、完全な健康体とは思えない仕草・動作だったのですが、今回のこの首を動かす今の動作は、だいぶ健常な感じに近づいたと思います。

恵俊彰:
何か食べてるんですかね。

パンク町田氏:
食べてはいると思いますが、体はだいぶ痩せています。十分な量の獲物を捉えることができていないのかもしれないですね。

恵俊彰:
今後トドはどういう行動をとると思われますか?

パンク町田氏:
今ここにいるのは、おそらく安心できる場所なんでしょうね。ですからここにいるのでしょうが、もっと健康になれば、いずれは春の訪れと共に移動を始めるのが普通じゃないかと思います。

恵俊彰:
本来はベーリング海の方にいるわけでしょう?

パンク町田氏:
ベーリング海の方から流氷に乗って北海道の方までやってくるんですね。来ても東北までが普通なんですけど、それがなぜか関東までやってきてしまったという感じですね。
おそらく海流に流されてるうちに自然とたどり着いたのかなと思いますね。

「見守る」か「保護」か パンク氏の見方は

恵俊彰:
保護するわけにはいかないんですか?

パンク町田氏:
保護できれば一番いいのかもしれません。ちょっと体調も崩しているようですから。
ですけど、どうやって捕獲するかということなんですよ。麻酔銃を打つとかいろいろ方法は考えられると思うのですが、実はトドって意識していないと自分で浮いていられない動物なんです。
麻酔銃を打つと、おそらく水中に逃げ込んで、窒息してしまうんですよ。ですから難しい。打って寝るまでに15分くらいはかかるんですね。それより早く寝るような量の薬を入れてしまうと、今度は生命の方に危険が出てしまいますんで。

恵俊彰:
しばらく見守った方が良い?

パンク町田氏:
見守った方がいいと思います。今の状態だと、そばに人が行っただけで保護する前に逃げてしまったりとか、余計にストレスを与える可能性も出てしまいますので。
もうしばらく見守ってあげる方がいい
のかなと思いますね。

恵俊彰:
何とか助けてあげたいという思いになるんですけれども。
この前のヨドちゃんのこともあるから、みんなが見に行くというよりは、今ちょっと心配で経過を見てるっていう空気があるのかな。

パンク町田氏:
淀川の‟ヨドちゃん”(マッコウクジラ)に関しては、もう「見守るしかない」といった形だったんですけど、今回のこのトドは、もうちょっと体力がなくなって保護することができれば助かるという見込みがあるんですよ。同じ「見守る」でも意味が違いますね。

恵俊彰:
なるほど。じゃあしばらく見守っていって、チャンスがあったらちゃんと保護するということですね。

(ひるおび 2023年1月18日放送より)