物流業界に突きつけられる「サイバー攻撃」への課題

原因は、15日に明らかになった「ニチレイ」に対するサイバー攻撃です。

冷凍食品の最大手として知られるニチレイですが、実は冷蔵・冷凍食品を扱う「低温物流」でも業界をリードする企業でもあります。そのため、他社商品にまで影響が出ました。

全国に75の冷蔵倉庫を持ち、保管能力は国内トップ。取引先は5000社に及び、各食品メーカーから預かった商品を1日7000台の車両を使って全国各地に配送しています。

サイバー攻撃を受けたニチレイは、顧客データなどの漏洩を防ぐためにシステムを遮断。結果、倉庫からの出荷作業などができなくなり、各地で欠品が相次いだのです。

物流業界に詳しい、日本大学生産工学部の鈴木邦成特任教授は、このように話します。

日本大学生産工学部 鈴木邦成 特任教授
「物流の場合は、インフラになってくるので1社にとどまらず、かなり多くの会社が影響を受けると。最大手のニチレイが保管能力がなくなった時に、代わりに行うところは限られてくる」

また、物流業界はセキュリティ対策が遅れていると指摘します。

日本大学生産工学部 鈴木邦成 特任教授
「金融は情報システムががっちり出来上がってるし、セキュリティも重要っていう認識高いが、物流はこれまでまさか狙われないだろうという気持ちが強かった」

折しも、システムの弱点を見つける能力に優れたAIも登場していて、サイバー攻撃への対策は急務といえそうです。

17日に、配送業務の一部を再開したニチレイですが、暮らしを支える物流をどう守るのか、課題が突きつけられています。