全国でもあまり例を見ない「触法少年」が関与したとみられる殺人事件ですが、今後の動きなどを整理します。
まず、「触法少年」ですが、14歳未満で犯罪となりうる行為を犯したものと定義されます。責任能力に欠けるなどの理由で、刑事罰が科せられることはないですし、成人のように逮捕されることはありません。
一般的な今後の流れについて説明しますと、まずは警察が事件を確認し、「触法少年」を保護すると児童相談所への通告を行います。今回の事件では、すでに通告が行われていますが、警察は「重大事件」については、児童相談所に送致することになっています。
今回は人が亡くなっていて、重大事件にあたるので、警察はいま、児童相談所への送致という段階に向けて慎重に調査を進めています。
児童相談所に送致された場合、改めて児童相談所が調査を行い、今度は家庭裁判所に送致するかどうかを判断します。
家庭裁判所は触法少年が送致された場合には、非公開で「少年審判」を行い、少年の処分を決定します。
これは、あくまで原則的な流れでそれぞれの調査や決定の際に、別の判断が下される可能性があります。警察や児童相談所は、今回の事件について、どんないきさつや背景があったのか慎重に調べることになります。
注目の記事
【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」“だまされたふり”続けるとオンラインで事情聴取も… 詐欺手口の全貌

爆買いした戦闘機、その後どうなった? 膨張する“防衛費”国民生活への影響は【報道特集】

思春期中学生の10人に1人 朝起きられないのは「怠け」ではない~中高生に増える起立性調節障害~「当事者親子の声」

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い









