三連休最終日の11月3日、静岡県内は広く晴れ、行楽地は大勢の人で賑わいました。静岡県袋井市では、全国各地の団子を味わえるイベントが開かれ、来場者は食欲の秋を楽しみました。

雲一つない青空のもと、静岡市葵区の県護国神社を訪れていたのは、七五三を迎えた子どもたち。色とりどりの振袖や袴に身を包み、家族とともに健やかな成長を願って参拝していました。

その子どもたちが夢中になっていたのは、七五三を祝う「大的式」です。この行事は子どもたちの邪気を払い成長や健康を願って、毎年この時期に開かれています。愛好家が狙うのは約35m先にある的。厳かな雰囲気の中、参拝客は息をのんでその様子を見守っていました。

静岡県袋井市の法多山尊永寺では「食欲の秋」を満喫できるイベントが開かれました。来場者のお目当ては全国各地の自慢の団子。山形県からは、すりつぶした枝豆を餡にした上品な甘さが特徴の「ずんだだんご」、宮城県の「鳴子温泉栗団子」は甘露煮の大きな栗が餅の中に入っていて、しょうゆ味の餡がたっぷりかかっています。

<訪れた人>
「おいしい」「団子大好き」

一方、こちらでは法多山名物の「厄除け団子」のあんこ乗せ放題という夢のような体験に、大人も子どもも大興奮です。

<体験した人>
「いつものあんこが5倍くらい乗っかているのは初めて。とってもうれしいいい体験ができた。格別ですね!」

<体験した人>
「ヘラを使ってることを初めて知ったので楽しかった。いつもよりも100倍美味しかった」

静岡県伊豆の国市では、2025年9月に国の史跡に指定されたばかりの韮山城の歴史を広く知ってもらおうと「韮山城まつり」が開かれました。手づくり甲冑のコンテストが開催され、子どもたちが堂々とした歩きで登場し、出来栄えを競いました。

<市長賞を受賞した向笠壱笑さん(10)>
「2連覇できてすごくうれしいです。甲冑全体を赤で塗るのが大変でした」
Q.目指すのは?
「さらに3連覇です」

静岡県西伊豆町では、五穀豊穣や大漁を祈願する伝統的な祭り「人形三番叟」が披露されました。300年以上の歴史があり、人形の裾から腕を入れて操ります。

<東京からの観客>
「ことしが一番良かったかな、という感じですね。毎年毎年レベルアップしていく感じでしょうかね」

三連休の最終日、食欲の秋を満喫したり、地域の歴史、伝統に触れたりしながら思い思いに休日を過ごしていました。