久留嶋怜気象予報士が気になるスポットを歩いて静岡の春夏秋冬を伝える「くるちゃんさんぽ」。今回は磐田市壱貫地にある「ファーム新貝」へ。

<久留嶋怜気象予報士>
静岡県磐田市にやってきました。イメージが強くてポカポカしてるんですが、ちょっと風がひんやりとしていますね。なんか作業されてますね。こんにちは!何を獲られているんですか。

<ファーム新貝 新貝直久さん>
海老芋の収穫をしています。海老のように反った形と模様が特徴の芋なんです。

<久留嶋気象予報士>
この縞模様と反っているのが海老に見えるから海老芋って言うんですね。

<新貝さん>
そうなんですよ。

高級食材として知られる京野菜の一種、海老芋。磐田市が生産量日本一なんです。

<新貝さん>
これが親芋で、これが子芋なんですけど、子芋の周りに付いているのは孫芋。

<久留嶋気象予報士>
親芋から子、孫ってどんどん広がっていくんですね。

<新貝さん>
そうですね。だからちょっと縁起がいいとかって言われるんですけど。

<久留嶋気象予報士>
2025年の夏暑かったと思うんですけど、海老芋には影響ありましたか。

<新貝さん>
暑くて収穫が少し遅れると思っていたんですけれど、ここ2週間ぐらいでぐっと気温が下がってくれたので、思ったほど遅れもなく品質も良くなって良かったと思います。

空っ風とかっていうのかな。木枯らしとかああいう風が吹くと、やっぱ寒くなってよりおいしくなっているという証拠じゃないですか。

<久留嶋気象予報士>
じゃあ、ちょっと冷たい風を感じると、今おいしくなっているんだっていうことなんですね。

<新貝さん>
そうですね。

今が食べごろということで生まれて初めて海老芋を食べてきました!

<久留嶋気象予報士>
大きな海老芋とごろごろといろんな具材が入ってて、あんかけもいい匂いがします。まさに、カリ、トロ、ふわ~なんですね。

あんかけのちょっと塩味のある味と海老芋のほんのりの甘さがたまりません。

<和食処なかや 深田浩介さん>
これは子芋を使っていますね。

<久留嶋気象予報士>
どうして子芋なんですか?

<深田さん>
子ども、孫芋を育てるためにおいしい養分をたくさん与えるので、繊維がきめ細やかでクリーミーな食感というのを感じてもらうには、この子芋も使わないと伝わらないかなと思って、使っております。共にね、こういういいものを残していけるようになっていけたらいいなと思って、特に地元のものに関しては想いが強く料理に変えていこうかなと思っております。

<久留嶋気象予報士>
じゃあ、この国産品で地域の輪が広がっているんですね。

<深田さん>
そうですね、もう本当にそうだと思います。