向き合った災厄とは・・・「強烈にあのとき感じた感情が」

小説「荒地の家族」の舞台は亘理町。東日本大震災の津波で仕事道具を失い、その2年後には妻を病気で亡くした40歳の植木職人の男性が葛藤し、もがきながらも「災厄」と向き合い生活を立て直そうとする物語です。


佐藤さん自身も、仙台市内の自宅で被災。震災発生から10年以上経ったいまだからこそ書くことができた作品だといいます。

佐藤厚志さん:
「頭の中に残っている風景とか、強烈にあのとき感じた感情が俯瞰して残っているものを拾えるかなと」


幼いころから小説やマンガなど物語が好きだったという佐藤さん。

佐藤厚志さん:
Q(部屋に)本がたくさんあるんですね
「そうですね、今読むものだけ手元に置いている感じ。あとの半分は実家に」


作家としての顔のほかにもうひとつの顔があります。