佐藤さんは「書店員作家」
本に関わる環境に身を置きたいと2010年から仙台市内の書店で働いています。店頭には、佐藤さんの作品を集めたコーナーもあります。

佐藤厚志さん:
「並んでしまえば、書店員なので沢山ある商品の一部という感じでいま売りたい商品の一部を展開しているような感じで。うれしいですけどね。」

書店員と作家、二足のわらじで作品を生み出してきた佐藤さん。芥川賞の候補作「荒地の家族」は忙しい日々の中、8か月程かけて書き上げました。
佐藤厚志さん:
「貯金するみたいに少しずつ書いていくみたいな感じ。(書店で仕事中に小説のフレーズが)思いついたらこそっと手帳にメモしてぴりってしてポケットに」

震災を扱った小説を書くにあたって佐藤さんは、物語=フィクションではありながらも、嘘のない作品を書くよう心掛けたといいます。