タイプ③不登校35万人、まず「居場所」から組み立てる

3つ目のタイプが、不登校や通信制の学校から進路を組み立てる層です。いま、不登校の小中学生は全国で35万人を超えていて、12年連続で増え続けています。もう、めずらしい話ではありません。

この層で親が最初に求めるのは、成績ではありません。順番があるのです。まず安心できる居場所。次に生活リズムの回復。それから少しずつ学習を再開して、高校卒業の資格を取得して、最後に進路を考える。この順番に寄り添えるかどうかがサービスの価値になります。そして、この3つ目のタイプこそ、いまの教育でいちばん大きく伸びている領域です。その主役が、生徒数3万6371人と日本最大の高校になった、ネットの通信制高校N高です。

タイプ④偏差値のかわりに「ポートフォリオ」を育てる

4つ目のタイプが、英語・海外・STEAM・探究を重視する層です。STEAMというのは、科学、技術、工学、芸術、数学の頭文字で、プログラミングやものづくりを含めた理系横断の教育のことです。この層は偏差値競争から降りたというより、別の競争軸に移った人たちです。偏差値のかわりに「ポートフォリオ」、つまり英語で議論できる、アプリを作った、研究発表をしたという作品や実績の積み重ねを育てています。

海外の大学の入試は、日本の一般入試のようなペーパーテストの一発勝負ではなく、高校の成績に加えてエッセイや課外活動で評価されます。日本の総合型選抜とも相性がいい。こうした学び方を制度の側から支えるのが、国際バカロレア(IB)と呼ばれる世界共通の教育プログラムで、文部科学省が推進し、認定校は2026年3月末時点で国内265校まで増えています。