会談は13分程で終了。

東電からは原子力発電所の再稼働に関する発言はありませんでしたが、東京電力の小林会長は改めて原発の必要性を訴えました。

【東京電力 小林喜光会長】「社会の皆さんに対して、安いコストで安定した電力を供給するというのが最大の使命だと思っているので、そういう中での一つとして原子力も位置付けたい。原子力無しで過ごすというのは難しいのでは…」


東電に対して「行動と実績で示してほしい」と知事就任時から注文を付けてきた新潟県の花角英世知事は、東電の実績に不満を隠せません。

【新潟県 花角英世知事】「核物質防護の不適切事案があり、IDの不正使用と入室、そうした事案が現に起きているので、残念ながら実績としては実感できない」

また小早川社長は17日の午後、自民党新潟県連にも挨拶に訪れました。

政府与党である自民党は、柏崎刈羽原子力発電所の6・7号機を含む原発7基の再稼働を2023年夏以降に進めると明言しています。

【自民党新潟県連 桜井甚一幹事長】「エネルギーの状況については脆弱であるということは国民の皆さんも分かってはいると思うが、だからと言って原発再稼働と刈羽柏崎がイコールになるということは私どもは考えていません、ということははっきりと言った」

【東京電力 小早川智明社長】「私どもの改革の状態を、独りよがりにならずに、しっかりと県民の皆様にお伝えして、ご理解を頂くことが重要だと思う」

東京電力が信頼を回復することはできるのか。
新潟県知事の求める『行動と実績』が問われています。