28年がたった母親の思い「ああしておけば良かったを減らして別れたい」

去年12月。優さんの母校「関西大学第一中学校」に高井さん親子の姿がありました。高井さんが優さんを誘って、初めて親子での対談を行うことになったのです。
【対談の様子】
(娘・優さん)「私が一人暮らしをするときに、将くんのお骨を持っていこうかなと思っているという話をこの前したんですよ。小さいころから将くんが当たり前に日常にいすぎて。それがすごく良かったなって思うの?」
(高井千珠さん)「小さな分骨っていうお骨があって、『それちょっともらっていっていい?』と言ってくれたのが、私はすごくすごくうれしかったです」
(娘・優さん)「日常にありすぎて、仏壇とかも。生活の一部だから普通に思って、自分でもびっくりしました」
震災から28年。将くんの存在と母の思いは、確かに娘に伝わっていました。

(高井千珠さん)
「将くんとの別れのときに、たくさんたくさん本当に後悔して、罪悪感があってつらかったんですけど。優ちゃんと別れるとき、突然かもしれないし、病気でかもしれないし。別れるときには一つでも優ちゃんへの『ああしておけば良かった』『こうしてあげれば良かった』というのを減らして優ちゃんと別れたいなと思っていて。私自身の生き方もそうですし、優ちゃんに対しての関わりとか過ごし方もそんなふうに生きることが、私のこれからの残りの人生の目標かなと思っています」

















