救急搬送 “第8波”で半数断る 病院の苦しい現状

小川彩佳キャスター:
医療現場は厳しい現状がありますね。

喜入キャスター:
現場で見て、正直、ぞっとしました。意識を失っても、呼吸が止まってもなかなか病院に行けない、そういった患者さんを目の当たりにして、自分が、家族がと考えた時になかなか、のみこめない現状でした。

それも1、2人というレベルではありません。

今回伺った横浜労災病院では、コロナ以外の患者も含みますが、救急の受け入れ要請が2022年12月▼1617件、うち約半数の▼783件(48%)を断らざるを得ない状況だったということです。

こういった状況は、1月も続いていて、▼83件の要請のうち、半数以上の▼48件(58%)を断ったという日もあったそうで逼迫は続いています。

小川キャスター:
次の週末には中国の春節も始まって人の移動も活発になりそうですけれども、そうした中でさらなる感染拡大が起きたときに、そこに医療現場はいよいよ太刀打ちできるんだろうかという不安が出てきますよね。

喜入キャスター:
先が見えない怖さもあるという話をしています。現場の声を紹介します。

横浜労災病院 中森知毅救命救急センター長は…

「平時の断る率は約10数%で、もっと下げないといけない」
「半分以上も断ることはあってはならないが、受けることができない事態」

3年間ずっと、気は緩めていないと話をしていました。