豆腐を製造する際に出るおから。一部は食品として使用されますが、そのほとんどは廃棄物となります。そのおからを有効活用した沖縄の伝統的なあのお菓子がきょう(16日)、学校給食に登場しました。

「おいしい給食いただきます」
給食を頬張る子どもたち。デザートに出されたのはなんとおからを使ったちんすこう。

Qどうですか味は
男子児童
「うまい」
「(普通のちんすこうと)そんなに変わらない。おからはちんすこうにして食べたほうがいいと思う」
女子児童
「ゴミを減らせるからちんすこうにした方がいいと思います」
余ったちんすこうをめぐってじゃんけんをするなど子どもたちに人気の高かった『OKARAちんすこう』。原料となるおからを提供しているのが、那覇市首里鳥堀町にある照屋食品です。
豆腐を製造する照屋食品では、製造過程で1日にドラム缶10本分のおからが出ます。そのほとんどは産業廃棄物として捨てられ、処理費用だけでも月に数十万円かかります。

このおからを原料に同じ首里にある菓子店の力を借り、生まれたのがおからが4%含まれた『OKARAちんすこう』。

照屋食品 照屋ゆきの社長
「おからの廃棄を企業対企業のマッチングで二次加工することにより、また新たな商品に生まれ変わって、商品提供が出来たらなという思いが実際現実になり、大変うれしく思う。(おからは)可能性がある商品だと思っているので、第二弾、第三弾ということで商品展開をこれからもチャレンジしていきたい」
食物繊維と植物性タンパク質も摂れるOKARAちんすこう。今後、学校給食に定期的に登場する予定で、春ごろには一般にも売り出される予定です。