公園の遊具選定をめぐり収賄の罪に問われている糸満市職員の男の初公判が24日に那覇地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。
この裁判は、糸満市職員の上原千尋被告(43)が、市内の2件の公園整備をめぐり、業者に便宜を図った見返りとして販売価格にして合わせて25万円あまりの冷蔵庫やエアコンなどを受け取った収賄の罪に問われているものです。
24日の初公判で、上原被告は「自分自身をコントロールできなかった」と話し、起訴内容を認めました。
検察側は上原被告が業者に対して家電製品を購入するよう暗に求め、それを受け取った上で、市内の2つの公園工事において、業者が特約店を結ぶ遊具が採用されるよう、事業を落札した設計業者や役所の後任者に働きかけるなどしたと経緯を説明。
公務に関する信頼を著しく失墜させたとして、懲役1年6か月を求刑しました。
贈賄側の知念邦雄被告(53)も起訴内容を認めていて、懲役10か月を求刑されています。弁護側は両被告ともに執行猶予付きの判決を求めました。
裁判は24日で結審し、判決は来年2月に言い渡される予定です。














