三宅さんのひとり暮らしが始まりました。

朝7時半、ヘルパーが来ると身支度を整え、出勤の準備をします。

三宅さん「カフェオレ(が飲みたい)」

三宅さん「あたりまえのように自立した生活を、障害者が送れる社会にしてほしい」じり

三宅さんは、新たな一歩を踏み出します。



【取材後記】TUFディレクター 深谷茂美
「自分がつくった番組が、誰かの人生を動かすきっかけになる」作り手としてこれほどうれしいことはない。

私は障害のある夫婦が2人の子どもを育てるドキュメンタリー番組を2014年に制作していて、今回取材した三宅さんはこの番組を見て「自分もいつか自立したい」と思うようになったと話してくれた。

「これは見届けなければ…」責任感にも似た思いで取材は始まった。

いつ放送できるかわからないから取材はいつも記者カメ。三脚はほぼ使わず、タイミング重視で撮りためていくのがいつものスタイル。しかし取材期間がぴったりとコロナ流行期と重なり、会うことさえできない日々が長く続いた。取材ができるようになり久しぶりに会った三宅さんは、少したくましくなっていた。

三宅さんは24歳で、私の息子と同年代だ。そんな彼の自立の時に立ち会えたことがとてもうれしい。