独り生き残った男性「一生分の涙を流した」

島袋: 一人だけ生き残ってしまって、ずるい気がするって。だから、つらいって、おっしゃってました。救助されて、避難先で家族が迎えにくるのを待っていたんですって。一緒に助けられた知り合いのお兄さんは、おじいさん、おばあさんが助かっていて。迎えに来て。
でも、自分一人だけ迎えがなくて。家族7人乗って、お母さんも死んだんだ、本当に独りぼっちになったんだと、避難先の押し入れに入って一生分の涙を流したよ、って。
「先人たちの記憶、思いを伝えたい」
慰霊の日が近づくと、担当するラジオ番組には、戦争の悲惨さや嘆きをうたった「艦砲ぬ喰ぇー残さー」(※1)や「屋嘉節」(※2)のリクエストが増えます。
島袋: 民謡もまた沖縄の歴史、時代を映す鏡でもあって、人々を支えてきた音楽でもあるので、音楽を届けながら、先人たちの記憶や思いを伝えていけたらと思っています。
(※1)「家も肉親も艦砲射撃の的になってしまった」と沖縄戦の激しさを歌った民謡 (関連記事 1)
(※2)沖縄戦最大の捕虜収容所で生まれた、捕虜の嘆きを歌った民謡 (関連記事 2)
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