時間をかけて咲かせる才能

「花ててたりと」がオープンしたのは、その約4年後です。竹内さんは「花は、アレンジメントとか花束で個性が出るものなので、できるんじゃないかなって思ったんです。それと本は定期購読を、クリニックとか美容院とかから、たくさん取っていただいてますが、観葉植物のレンタルとか、会社の玄関に花を活けさせてもらうとか、そういうところを拾っていけるんじゃないかなと考えました」と話します。

生花は冷蔵庫の中に

ただ本は仕入れれば、すぐに商売になりますが、花は束ねたり、アレンジメントを習得するまで、多少の時間はかかります。東京・四谷の花屋「花どうらく」の協力を得て、「町の花屋さん」として軌道に乗ってきました。今でも、月に2回ほど、講師が来て、利用者、職員が学んでいます。そして、開店祝いの胡蝶蘭や、歓送迎会の花束、神棚の榊などの注文を多く受けるようになってきました。

店の名前は「ててたりと」。逆にすると「とりたてて」。つまり、「どこにでもある普通の町の本屋さん、花屋さん」ですが、逆に利用者一人ひとりにとっては、それぞれの特別な意味がある場所になるように、とつけました。