横浜裁判は捕虜虐待に特化

横浜軍事法廷(米国立公文書館所蔵)

内海名誉教授は、A級戦犯とBC級戦犯では、裁判の進め方も異なるという。

恵泉女学園大学 内海愛子名誉教授
「A級は11カ国が判事団、検察団を作って東京で裁きましたが、BC級はそれぞれの戦場における犯罪を裁きますので、アメリカは米軍が軍事法廷をひらきます。それからイギリス、オランダ、それぞれの国が戦争犯罪の法律を作って裁いていく。だから個別の軍事裁判です。その裁判はほとんどが東南アジアで、日本での裁判は横浜だけです」


裁いた国は7か国。アメリカ、イギリス、オーストラリア、オランダ、中国、フランス、フィリピン。開かれた軍事法廷は、約50か所もあった。そのうち、横浜裁判には特徴があるという。

恵泉女学園大学 内海愛子名誉教授
「横浜裁判はほとんど捕虜との関連です。300件以上の裁判があります。半数以上が捕虜収容所での虐待、もうひとつは、爆撃機が撃ち落とされたりして、落下傘で降下して捕らえられた捕虜たちの殺害ですね。だから横浜裁判は、日本における一般的な戦争犯罪を裁いたのではなくて、アメリカの第八軍がアメリカの捕虜に対する犯罪を裁いた、そういう大きな特徴を持っています」