■お店で開催の落語会で「好きになっちゃった」
与いちさんの実家は、宮城県内にある有名洋食店、HACHI(ハチ)を経営しています。

春風亭与いちさん:
「ハンバーグですね、やっぱりずっと食べてたのは。いろんな人にナポリタン屋の(息子)ですよねって言われるんですけど、ナポリタン屋かなあ?って感じですよね、正直。(ハンバーグ食べる)ずっと変わんないですね、うまいです」

このHACHIでの幼い頃の経験が、与いちさんが落語の道に進むきっかけになりました。
春風亭与いちさん:
「(店が)毎月、僕と同じくらいのキャリアの落語家を呼んで会をやってたんですよね。それを僕が小学生のときに手伝いながら、なんとなく落語を聞いていて、好きになっちゃったって感じ」

仙台向山高校時代に落語家を志し、文化祭などで落語を披露していた与いちさん。2017年に高校を卒業するとすぐ、二番弟子として春風亭一之輔さんのもとに入門しました。

春風亭与いちさん:
「高校生のときなんて、進路希望調査とかあるじゃないですか。あそこの第一希望から第三希望まで全部『春風亭一之輔』って書いて先生に提出してたので。『それは本気なの?』って(先生に)言われましたけど、さすがに3年生くらいまで、それ出し続けてると折れますよね」

与いちさんは、入門から1年で楽屋への出入りを許される前座となりました。高校生の時、HACHIでアルバイトをした経験が、前座時代にも生きたといいます。