10日(火)、沖縄県内では新たに831人(前週火曜日から55人増)の新型コロナウイルス感染が確認されました。

コロナ禍が収束の兆しを見せないまま季節性インフルエンザの患者が増加し、医療現場は対応に追われています。
新型コロナ専用の病床使用率は40.5%、重症者用の病床使用率は18.4%となっています。
連日、前の週を上回る感染者が確認される新型コロナに加え、県内ではインフルエンザ患者の増加傾向が続いています。
医師1人で診療を行う那覇市内のクリニックには朝早くから患者が途切れることなく訪れ、一般の診療との両立に追われています。

曙クリニック 玉井修(たまい おさむ)
「明らかに2年前、1年前と違い今回はインフルエンザと新型コロナが同時流行しているので、どちらなのかという問題もある。インフルなのかコロナなのか、新型コロナと同数の方がインフルで出ている。だから、だいたい7波と医療機関のひっ迫感はほぼ同じ状況で推移している。実際には1年前、2年前のコロナの流行の時期と比べても、むしろ今回のほうがきついというところ」
このクリニックには発熱外来だけで1日におよそ40人が訪れます。
「コロナ陽性反応が出ています。インフルではないですね。」
診察開始からおよそ30分。発熱外来で診療した患者3人のうち2人が新型コロナに感染していることが判明しました。

こちらのクリニックでは読谷村や南城市など、遠方からの問い合わせや訪問も急増していて、玉井院長は発熱などの症状がある県民がすぐに外来を受診できない『発熱難民化』していると指摘します。
曙クリニック 玉井修(たまい おさむ)院長
「抗原検査キットを使って陽性反応が出て、症状がある。でも『どこに行けば薬がもらえるのか』という問題がある。そこで困って発熱外来に相談されるケースが増えている」
3年ぶりに行動制限のない年末年年始が明け人の動きが活発化するなか、そのしわ寄せが再び医療機関に及んでいます。
沖縄県『発熱外来リスト』
https://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/kansen/iryou/hatunetugairai.html
沖縄県『(電話)相談窓口』
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chijiko/kohokoryu/koho/coronapage/toiawase.html