攻める大阪桐蔭としのぐ仰星…息詰まる攻防の行方は?

このチャンスを大阪桐蔭は見逃しませんでした。孤立した仰星の選手から反則を誘ってボールを奪うと、吉川選手の距離の出るキックで敵陣深くまで攻め込んでいきます。

そして15分、ラインアウトからのモールを押し込んで途中出場の石原悠仁選手がトライ。19対15とワントライで逆転可能な4点差まで詰め寄りました。

こうなると勢いは大阪桐蔭へ。残り時間10分を切ってから再び仰星の反則を誘って敵陣深くまで攻め込むと、得意のラインアウトからのモール攻撃で逆転のトライを狙います。

ペナルティーを奪われながらも、トライを許さず何とか跳ね返す仰星FW陣。攻める大阪桐蔭としのぐ東海大大阪仰星、息詰まる攻防が続く中、刻々と時間が経過していきます。

そして残り時間もあとわずかとなった後半29分、最後の最後に試合をものにしたのは大阪桐蔭でした。FWで何度も何度もトライラインに迫って仰星ディフェンスを引き寄せると、すばやくボールを動かして吉川選手が逆サイドへ絶妙のキックパス、このパスを受けたWTB・柴田啓太選手が左隅に飛び込んで劇的な逆転トライ。20対19とついに試合をひっくり返しました。

残り時間も確実にボールをキープして逃げ切った大阪桐蔭。見事な逆転劇で大阪総体の優勝と全国高校ラグビー大会大阪地区予選でのシード1位の座を獲得しました。

「課題はいっぱいあるが、自分たちのラグビーをどれだけできるかという点ではいいチャレンジができた。頑張って我慢強くディフェンスする、スコアゾーンではしっかりと得点するという持ち味をなんとか出せた。ライバル(東海大大阪仰星)がいるからこそ、いいチャレンジができている」と締めくくった大阪桐蔭・綾部正史監督。

春の段階は2勝1敗とライバル東海大大阪仰星に勝ち越して、更なるチーム力の強化を図る夏を迎えることになりました。