消費者庁で食品ロス削減の取り組みを広める川柳コンテストがひらかれ、きょう受賞者の表彰式が行われました。

消費者庁で、去年に引き続き「めざせ!食品ロス・ゼロ」川柳コンテストがひらかれ、河野消費者担当大臣と新井消費者庁長官が出席し、受賞者の表彰式が行われました。

大賞にあたる内閣府特命担当大臣賞は京都府の松田克也さんが。つづく、消費者庁長官賞は富山県の高校生・野尻七望さんが受賞しました。

大臣賞を受賞した松田さんの「幼いころ、食べ残しをするといつも母親から言われた言葉」から生まれた一句がこちら。

「日本から 世界に広がれ “もったいない”」京都府・松田克也

松田さんは日頃から商品が並んでいる手前からものを取る「てまえどり」を実行したり、宴会のときなどはお酌に回ったりして食事を食べない人も多い中、残さず食べることを意識しているそう。

長官賞を受賞した野尻さんは「ごはんをつくろうと思って、冷蔵庫を開けたときに感じたことを表現した」という一句。

「冷蔵庫 開けてびっくり これいつの?」富山県・野尻七望

いつ買ったか分からない食材や、賞味期限・消費期限が切れそうな食材が冷蔵庫に入っていて驚いたとのこと。これ以来、家族で賞味期限などが近いものから食べるよう意識しようと話し合ったそうです。

消費者庁によりますと、この川柳コンテストは去年の10月1日~31日まで作品が募集され、小学生から80代までの幅広い世代から合わせて1万3708件の応募があったということです。去年の応募総数は6636件だったということで、今年は倍以上の応募数となり、消費者庁は、関心の高まりを感じ大変ありがたく思っているということです。

河野消費者担当大臣は「この川柳コンテストを通して食品ロスを自分ごとと思って行動してほしい」と話しました。

受賞作品は今後、消費者庁の食品ロス削減をPRするためのポスターなどに掲載されるということです。

このほかに審査委員賞に選ばれた5作品はこちら。

「物価高 勿体ないの 良いチャンス」兵庫県・岡本脩さん

「フードロス 地球の悲鳴が 聞こえるか」京都府・小河瞭太さん

「晩ごはん 消費期限と 相談し」奈良県・寄能望未さん

「牛乳が 順番抜かされ 泣いている」愛知県・木下千紘さん

「フードロス いずれ地球も 期限切れ」東京都・佐藤愛さん