■「うさぎとかめ」は宮城ゆかりの童謡?

気仙沼土木事務所 我妻賢一技術副参事:
「(音響道路の)構造上、1,5オクターブぐらいの音域しか持っていないので、その音域にあった歌が最適だろうということで選定をしている。また、みなさんに馴染みのある曲さらに地域にゆかりのある方の曲にしたいということで、今回『うさぎとかめ』ということになった」

実は、宮城と「うさぎとかめ」には関係がありました。
「うさぎとかめ」の作曲者は、日本の唱歌教育の開拓者としてその名を残した納所弁次郎で、納所は晩年を仙台で過ごしたと言われる宮城ゆかりの人だったのです。


交通安全の思いを伝えるのはどんな曲が良いのか。たどり着いたのが、簡単な音階で多くの人に馴染みがある、宮城ゆかりの音楽家、納所弁次郎が作曲した「うさぎとかめ」だったのです。

気仙沼土木事務所 我妻賢一技術副参事:
「我々としては、うさぎじゃなくて、かめさんのように確実にゆっくり目的地に安全に到達していただきたいという思いもあり、この歌にさせてもらってます」

音楽が流れる道路は、宮城県内ではこの気仙沼市内の284号線が初めてです。
日本各地では、群馬県や福島県などでもその地域にちなんだ曲やロケーションにあった曲が採用されています。