特殊詐欺は“特別な誰か”の話ではない

取材の最後、女性はこう話した。
「やっぱり、人に言わないでと言われても、誰かに相談しなきゃダメだなと思います」

「警察だって、『言うな』なんて言わない。『誰にも言うな』と言われたら、逆に言ったほうがいいんです」

当時の状況を話す70代女性

こうした特殊詐欺は、決して特別な誰かだけの話ではない。

去年1年間に、新潟県内で発生した特殊詐欺被害件数は293件で、前の年から89件増加。被害額は14億5260万円で、いずれも過去最悪となった。
さらに、今年3月末までの速報値は2億9000万円で、前年を上回るペースとなっている。

特殊詐欺は、ある日突然、誰の家の電話にもかかってくる。

そしてその入口は、
「自分は大丈夫」という、
ほんの小さな思い込みなのかもしれない。

※警察によると、特殊詐欺の電話は「+(プラス)」からはじまる国際電話でかかってくることが多いとして注意を呼びかけるほか、防犯アプリ「にいがたポリス」を活用するよう呼び掛けている。