影響は入院患者だけではなかった
熊本市民病院には地震当時310人が入院していましたが、通院患者も同様に行き場を失いました。
生まれつき心臓に病気を抱え、重度の身体障害があった熊本市東区の松﨑胡桃さん(当時16歳)もその一人です。体調が悪くなった際に頼っていたのが熊本市民病院でした。
地震から2週間後、無事だった建物で外来診療は再開されましたが、入院病棟は使えないままでした。地震から3か月後、胡桃さんは自宅で呼吸困難を起こしましたが、熊本市民病院には入院できず、別の病院へ搬送されました。
「本来の主治医に治療してほしかったし、市民病院に戻りたかった」と、母親の久美子さん(56)は涙ながらに当時を振り返ります。
胡桃さんは十分な治療を受けられないまま、地震から5か月後に亡くなりました。














