残された姉・入江杏さんが考える「グリーフケア」
一般的な「グリーフケア」は同じ体験を持つ人たちが集まって対話したり、専門家による心のサポートを行うことを言います。しかし『あはひ』では、その枠にとどまらないような幅広い活動が行われていました。入江さんに、「スペース『あはひ』」での活動内容や、グリーフケアへの思いを聞きました。
ケアミーツアート研究所代表・入江杏さん
「ここでは絵画展もしました。それから詩の作家の方も呼ぶイベントもやりました。だから、グリーフケアっていうイメージを超える様々な表現、色々な出会いの場というのを創出できればいいと思っています。グリーフを『死別』だけだと捉えるとちょっと違っていて、もう少し広げていきたいんです。例えば『結婚』。凄く良いことのように思いますが、結婚と同時に失う物もありますよね。例えば1人の時間とか自由とか。そういうポジティブなイベントだと思っていたことも実は『喪失』が常につきまとう。悲しみの形っていうのは人それぞれ違うと思うんですが、どこか深いところでは繋がっている水路なんじゃないかと思います。それぞれの人や心の中にある『悲しみ』っていう共通の水脈ですね」
スペース『あはひ』には、大切な人を亡くした方だけではなく、仕事をリタイアした喪失感からこの場所に行きついた方などもいます。活動内容については、参加者同士の対話だけでなくアートワークや読書会など、自分と対話し自己表現を行う活動も大事しています。














