特定の立体構造を持たないタンパク質を化学的に安定な状態へ

自己抗原の多くは単独では特定の立体構造を持たない「天然変性タンパク質」に分類されます。

不安定で凝集しやすいという厄介な性質を持っています。体内で死細胞から漏出した自己抗原が、その不安定さを理由に凝集することで、自己抗体の産生を誘導している可能性もあるといいます。

研究グループは、独自開発の「S-カチオン化法」を用いることで、そうしたタンパク質を化学的に安定な状態で水に溶けやすい状態に精製することができました。

【図2】のように、天然変性タンパク質(自己抗原)をS-カチオン化することで水溶性にします。

水溶性にすることで、測定ビーズ(バイオマーカーを計測するための微細な玉)に均一に固定できるようになります。

いっぽう、水溶性にした天然変性タンパク質を、ウサギに投与し、抗体を取得。その抗体を使ってバリデーション(同じ品質であることを保証)を行うことで、測定ビーズの品質が保証できます。

そうしてつくられたMUSCAT-assayビーズは、優れた測定材料となることがわかりました。

図2