そもそも「がん」とは?

私たちの体内では、がん細胞の「芽」を免疫系が絶えず排除しています。この過程で、がん細胞特有の異常なタンパク質が「がん抗原」として認識され、がんを排除する一連の免疫応答が「がん免疫サイクル」と呼ばれます。【図1】

(※「アポトーシス」とは、多細胞生物の体内で不要になったり異常が生じたりした細胞が、自ら能動的に死に至る「プログラムされた細胞死」のこと)

【図1】

このサイクルが正常に機能していれば、がんは発症しません。しかし、がんと免疫系の攻防が長期化して免疫細胞が疲弊すると、サイクルが停滞し、排除しきれなかった細胞が臨床的な「がん」へと進行します。