アメリカのトランプ大統領は、日本時間8日、イランとの2週間の停戦に合意したと明らかにしました。静岡県内からは喜びの声が上がりますが、私たちの生活にも好影響は及ぶのでしょうか?

<ゼイナリ・アッバスさん>
「まずはすごくよかったです。(戦争で)人が亡くならないから、いい話ですよ」

安堵の表情を見せるのは、沼津市を中心にケバブ料理のキッチンカーを営むイラン国籍のアッバスさん。

8日朝、飛び込んできた母国イランとアメリカの停戦合意は吉報でした。

イラン情勢をめぐっては、トランプ大統領が自らのSNSで「イランへの攻撃を2週間停止することに同意した。これは双方による停戦だ」と投稿しています。

ただ、アッバスさんには不安が残るそうです。

<ゼイナリ・アッバスさん>
「トランプさんの(本当の)考え方がわからないんですよ。2週間本当に守ってくれるのかずっと不安ですけど、1日でも2日でもみんなゆっくり寝たい」

停戦の合意は私たちの生活にも大きな影響を及ぼします。

<岡田有理記者>
「静岡市のガソリンスタンドです。8日のレギュラー価格はリッター163円。ここ最近とほぼ変わりがないように思えます」

まずはガソリンの価格。停戦合意のニュースを受けてガソリンの原料となる原油の価格は急落。円高も進んだことで、今後、ガソリンの価格が安くなるという期待が膨らみます。

<利用客>
「岐阜から単身赴任で静岡に車で来てるので(価格が)下がれば下がるだけありがたい」

浜松市にある運送会社では、イラン情勢の悪化以降、燃料費にかかるコストが15パーセント上昇していました。原油価格の下落は運送会社にとっても希望の兆しです。

<アトランス 渡邉次彦社長>
「ホルムズ海峡がしっかり船舶が通れるような安全が確保できることが望ましい。そのことによって安定して燃料が供給されるようになることを願っています」

一方、経済の専門家は、情勢悪化による影響はしばらく続くだろうと指摘します。

<静岡経済研究所 恒友仁専務理事>
「原油を中心にこれまでのサプライチェーンが一旦壊されて、もう1回再構築していかなければいけないということもある」

原油価格が下落し円高に振れたとしても、モノの価格に波及するには時間がかかるため、私たちの生活がすぐに楽になるとは言えない状況です。