ネタニヤフ首相は“勝利宣言”? 背景に今年実施の総選挙か
ーーその上で、イスラエルがユダヤ教の祭典の時期を迎えるにあたり、ネタニヤフ首相がメッセージを出したかと思います。そのメッセージについては、どう見ていますか。
JNN中東支局長 増尾聡 記者:
ネタニヤフ首相は3月31日、ユダヤ教の祭典前日にメッセージを出しました。どのようなメッセージなのか興味深く見ていたのですが、私の想像に反して、ある種の“勝利宣言”のようにも聞こえるメッセージでした。
ネタニヤフ首相は、内心ではこの戦争をできるだけ続けていきたい、できるだけイランにダメージを与えたいと考えていると見られています。
これまでの演説では、「まだやらなくてはいけない」「(イランの)体制を転換しなくてはいけない」「そのため叩く必要がある」。そして、「国民が立ち上がらなくてはいけない」というような強硬なメッセージを出していました。
しかし、3月31日に出したメッセージの中では、「我々はもうイランを脅威とは見なしていない」「核開発能力もミサイル生産能力も潰すことができた」というメッセージに切り替えた印象です。

これは、少し前からトランプ大統領が“早期に停戦して、幕引きを図るのではないか”という観測が高まってきた辺りから、ネタニヤフ首相も少しずつこれまで述べてきた発言を修正して、「自分たちはすでに勝っている」といったことを述べ始めてきています。
トランプ大統領の動きに合わせる形で、ネタニヤフ首相も勝利宣言をすることで、衝突が早期に終わって、結局、最初に掲げていた目標が達成できなかったとしても、「自分たちは勝っていたのだ」とアピールをしたいという狙いもあると思いますね。
ネタニヤフ首相は今年総選挙を控えていますので、国民に対するアピールを強めてきたという印象を受けました。

















