イランとの戦闘が終わっても… 中東各地に衝突の懸念残る
ーーどうしてもイラン、イスラエル、そしてアメリカに目が行きがちですが、実は2番目に多くの死者が出ているのは、実はレバノンです。イスラエルは、レバノンについてまだまだ“やる気”と見ていいでしょうか。
JNN中東支局長 増尾聡 記者:
あくまで報道ベースですが、イスラエルがイランとの戦闘を終えたとしても、レバノンとの戦闘は終えられないという情報が多く上がってきています。

これは、アメリカとイランの協議が行われるかもしれないという中で、イスラエルはアメリカ側に対して、「レバノンを拠点とするヒズボラとの争いは、停戦の状況には含めないでほしい」としていて、つまりこれからもレバノンと戦うという意思を表示したとされています。
レバノンはイランと違って、イスラエルと陸続きです。レバノン国境のイスラエル北部の住民も「もうこの脅威を感じたくない」ということで、レバノンのヒズボラを徹底的に叩き潰すことができれば、ネタニヤフ首相の支持率向上にも繋がります。
そうしたこともあり、レバノンのヒズボラとの戦いは、イランの衝突とは別の問題と捉えていると思います。
ーートランプ大統領の達成しつつある目的の中の一つに、「イランが自分たちの代理勢力を使って、アメリカや国外に影響力を及ぼすことがないようにさせる」ということがあります。これもトランプ大統領の演説を真に受ければ、「ほぼ完成に近づいてる」と言っています。
しかし、ヒズボラは攻撃されましたが、まだ戦闘能力もありそうですし、イエメンも少しきな臭いという状況です。この部分についても、トランプ大統領の見立てと、現実で起きていることは違うのでしょうか。
JNN中東支局長 増尾聡 記者:
いわゆる親イラン武装組織、イランが支援して代理として動くという組織は、レバノンのヒズボラやイエメンのフーシ派以外にも中東各地にいます。
ハマスの戦闘能力は今、極めて低くなっているとされていますが、ヒズボラも2025年にイスラエルとやり合って叩かれた上でも、今回戦闘をまともに継続できているという状況です。そして、それはフーシ派も同様です。

新しいイランの最高指導者モジタバ師が、ヒズボラの事務総長へ宛てた声明を出しました。その声明の中で「我々は今後もあなたたちを支援します」ということを明確に言い切ったということも興味深いです。
アメリカは「地域勢力への支援を停止すること」を条件として突きつけていますが、事実上、イラン側はこれからも支援を続けていくということで、否定した形です。
今後もイランの支援勢力が、イスラエルに対して攻撃を続けていくことは、ほとんど間違いないだろうと思います。

















