“イラン優位”でトランプ氏に焦り? 上陸作戦の可能性も
小川キャスター:
一方のアメリカはどうなのでしょうか。トランプ大統領が停戦に前のめりになっているという話もありましたが、今どんな思いがあるのでしょうか?

ワシントン支局長 涌井文晶記者:
トランプ大統領としては、戦闘を早く辞めたいと思っていて、今交渉が進むなら、そうして欲しいとは思っているはずです。

ただ、焦りも見え隠れしていまして、現地時間の朝6時半過ぎに、「イラン側は手遅れになる前に真剣な態度に改めるべきだ」とSNSに投稿し、警告しました。

早く動かないと、軍事的な圧力を強めるぞという警告と見ることができると思います。実際のイラン側との交渉の中で、条件に“賠償金の支払い”が入っていますが、これは“トランプ大統領がやったことは間違いでした”と認めろという話ですので、到底間違いを認めないことをずっとやっているトランプ大統領としては飲めない条件ということになります。
そのため、交渉が進まないとなれば、ホルムズ海峡の開放・打開に向けて、軍事的なオプションを取るしかないのではないかと見ています。ですので、現在、強襲揚陸艦や海兵隊の展開を中東で進めています。いつでも攻撃に踏み切るぞという構えになっているというのが現状だと思います。
藤森キャスター:
その動きが、トランプ大統領の焦りにも見えます。
ワシントン支局長 涌井文晶記者:
やはりトランプ大統領としては、1秒でも早くこの事態を打開したいと考えているのは間違いありません。というのも、この先様々な日程が控えているからなのです。

【トランプ大統領の今後のスケジュール】
▼5月14日・15日:米中首脳会談
▼7月4日:独立記念日(250周年)
▼11月3日:中間選挙
11月3日の中間選挙では、与党である共和党がどのくらい勝てるのか、負けるのかという天下分け目の戦いなども控えています。
そのような中で、いつまでもイランの話をやっているわけにはいかないわけです。さらに、連日ガソリンの価格が値上がりしていることが報道されていて非常に旗色が悪くなっています。なので、1秒でも早くホルムズ海峡の状況を打開したいと焦っているというのがトランプ大統領の現状です。
藤森キャスター:
米中首脳会談が始まる前までに何とか決着したいということなのでしょうか?
ワシントン支局長 涌井文晶記者:
トランプ大統領としては長く交渉を続けて、米中首脳会談の直前までやるというようなことはあまりシナリオに考えていないのではないかと思います。
ガソリン価格高騰だけではなく、航空運賃、郵便の料金など燃料の値上がりで様々なものが値上がりしています。その中で、共和党の支持者の中でも、トランプ大統領への支持率が低下するという世論調査が足下で増え始めています。これは相当な危機感で、このままいくと中間選挙で負けるのに一直線ということです。
そうならないようにホルムズ海峡の開放、そして石油の流通、ガソリン価格を下げるという方向に1秒でも早く持っていきたい、交渉が進まないようだったらそれは力ずくでやるぞというのがトランプ大統領の現状だと思います。














