イラン「裏切りは常にアメリカ」イスラエルはどう見ているのか…
小川彩佳キャスター:
ここで中東支局長の増尾さんとワシントン支局長の涌井さんに聞きます。まず、増尾さんイラン側はこれどう受け止めているのでしょうか?

中東支局長 増尾聡記者:
イラン側としては、アメリカが今回提示した15の項目をそのまま飲むということは考えづらいと思います。特にウラン濃縮の停止や核施設の破壊についても書かれています。イランはこれまで何度も平和目的の濃縮活動は権利だと一貫して主張してきました。
その他にも、これまでイランが難色を示していたものも多く含まれていて、イランとしては、そのまま受け入れることは到底できないのだろうと思います。
一方で、イランにはこうした条件面以外での警戒感もあります。昨日、イランの政府当局者と30分間にわたって直接話をすることができましたが、その中で特に強調していたのはこれまで外交努力の最中に裏切って攻撃を仕掛けてきたのは、常にアメリカ側だったということです。

過去2回にわたって協議の席についたのにも関わらず、アメリカに攻撃されて戦闘が始まり、そうすると国際社会はイランを非難する。こうした部分に強い不信感をにじませていました。そのため、アメリカ側がイランの警戒感をどこまで払拭できるのかも鍵になってくると思います。
藤森キャスター:
そして、アメリカ、イランだけではありません。重要なのは、イスラエルがこれをどう見ているかですよね。
中東支局長 増尾聡記者:
イスラエルはもう気が気ではないというような状況だと思います。というのも、今イスラエルにとっての一番の懸念は、合意や停戦を急ぐアメリカ側がイランに対して妥協して、落としどころを見つけるということです。
そうなると、イスラエルが掲げている戦闘目標は達成されないまま、戦闘終結ということもあり得るわけです。ですので、イスラエルとしては、停戦に前のめりとも見えるアメリカの態度に少なからず焦りを感じていることは間違いありません。そのため、イランとしては強い立場で今後も駆け引きをしてくるということが考えられると思います。














