少子化、シングルマザー、孤立、貧困…。子供をめぐって、さまざまな問題が山積みだ。様々な事情があって実の親と暮らすことができない子供たちを迎え入れ、里親たちと暮らす「SOS子どもの村福岡」が福岡市西区にある。現地を訪れたRKB報道局の神戸金史解説委員がRKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』で里親制度の現状を報告した。
◆「子どもの村福岡」とは
「子どもの村福岡」は福岡市西区今津にあり、2010年に開村しました。預かっているのは、様々な事情があって実の親と暮らすことができない子供たちで、今は11人が暮らしています。村には5つの家があり、そのうち3棟に里親さんが住民票を移して住み込み、それぞれ3~4人の子供と毎日の生活を「家族」として送っています。

里親は、養子縁組とは違って、一時的なものです。里親の3人を支えるために、養育のプロであるファミリーアシスタントが10人配置されていて、例えば里親さんが、実家に帰らなければいけないとか、ちょっと体調が悪くて入院するとか、そういう時にサポートに入れるようになっています。家に迎え入れる普通の里親と違うのは、小児科医や「子どもの村」の村長などの専門家に、地域の方が関わりながら、チームとして「村の子供」として育てていることです。
◆地域とのふれあいに使われる「たまごホール」
特定非営利活動法人「SOS子どもの村JAPAN」の広報・舛田和子さんに案内してもらいました。

神戸:ここは…?
舛田:木の香りがまだしますか?
神戸:しますね!
舛田:ここが「たまごホール」と言いまして……
神戸:面白いスペースですね。卵形。
舛田:一番は、地域でみんなで子供を育むというところで、地域の方たちと交流する場として建ててもらっています。5日くらい前にホークスの柳田悠岐選手に来てもらって、子供たちとふれあいをしていただきました。壁に「ギータ、ありがとう!」と張ってありました。でも、子供には内緒なんですよ。「今日ギータ来るよ」と言うと学校中で言うでしょ。だから言わずに、知らんぷりしておいて。帰って来たら、ギータが「お帰り!」みたいな。「え、ギータ来とる、ヤバーっ」みたいな。
体育館のような四角い建物ではなくて、丸い卵形のホールがあって、地域の方とのふれあいに使われているんです。














