殺害する選択肢しかなかった

事件当日の2025年4月12日、佐藤被告は車で被害女性の家に向かい、女性を助手席に乗せて岩沼市の海岸に向かったという。女性の1人息子も自宅にいたが、家で1人留守番をさせることになった。車内では妊娠の話で意見が合わず、口論したという。

送検される佐藤被告(2025年5月)手でバツ印 当初は殺人容疑について黙秘していた

犯行現場となる岩沼市の海岸に着き、2人は堤防の上に上る。佐藤被告はペティナイフを背中に隠し持っていた。

検察官:
「ペティナイフを持っていて、あなたの精神状態は」
佐藤被告:
「いろいろ考えていたと思う」

検察官:
「堤防の上でどんな会話をしていた」
佐藤被告:
「車の中での話の続き」
検察官:
「具体的に」
佐藤被告:
「被害者が『産みたい、正式に再婚してほしい』『できないなら養育費を払ってほしい』と。私は妊娠に納得できなかったと伝えた」

検察官:
「被害者を刺した後、あなたは記憶がないと言っていたが、混乱していたのか」
佐藤被告:
「頭が真っ白だった」

検察官:
「(犯行を)思いとどまろうとはしなかったか」
佐藤被告:
「できなかったと思う」

検察官:
「被害者を殺害するという選択肢しかなかったのか」
佐藤被告:
「そう思う」