「これはイスラエルの戦い」――イスラエル現地取材で見えた戦争の本質

イスラエル・テルアビブで取材を続ける村瀬健介記者は、現地の緊迫した状況を生々しく伝えた。「一日に何度も何度も警報が鳴る」といい、その度にシェルターの中に避難する日常が続いているという。
イスラエル国民の戦争に対する反応として、村瀬記者は「世論調査によると八割を超える人がこの戦争を支持している」とした上で、一方で「この戦争に対する支持がそのままネタニヤフ政権に対する支持になっているかどうかというのは、また別の問題」と指摘。現地の複雑な情勢が浮かび上がった。
国民の様子にも変化がみられるようだ。当初は避難シェルター内でも「連帯感」や「高揚感」が感じられたが、村瀬記者は「ここ数日の避難シェルターの中の雰囲気はちょっとずつ変化してきている」と述べる。例えば扉の開閉をめぐって言い争いが始まるなど、殺伐とした空気が流れることもあったといい、終わらない攻撃が住民たちの心理に及ぼす影響を語った。

イスラエルにとって、“レジームチェンジ“、イランの体制変更を目指したこの戦争は、ネタニヤフ首相が開戦直後の声明で「四十年来の夢だった」と述べたように、「代償をはらってでも価値のある戦争」である。
しかし一方で、アメリカの戦争に対する温度は異なっている。トランプ政権にとっては出口が見えにくくなっている中で、秌場記者はこの戦争の性格について「アメリカのヘグセス長官は繰り返し、これはアメリカの戦争だ、と強調するが、イスラエルがアメリカを引きずり込んだと見るのが妥当」と述べ、イスラエルの戦争だとの見解を示した。














