「死刑囚の家族に…」 弟の将来案じ涙
最高裁判決の翌日、筆者は章寛と宮崎拘置支所で面会した。これまで10回の面会を重ねてきたが、刑が確定すると肉親や弁護士以外は原則、会うことができないため、この日が最後となった。
「両親、そして、まだ若い2人の弟まで死刑囚の家族にしてしまいました。僕のことが原因で結婚などにも支障が出てしまうかもしれないと思うと、本当に申し訳ないです。人を殺した自分にそんな資格はないかもしれませんが、それでも2人の弟にはしっかり生きて幸せになってほしいんです」
章寛の目から大粒の涙が流れた。筆者の前で一度も泣いたことはなかった章寛が、弟の将来を案じたときに初めて見せた涙だった。
「ここでは泣いてはいけないと心に決めていたのですが…。すみません」

















