太陽光で陰る… “新たな景色”が問いかける「復興」

小川彩佳キャスター:
復興のために作られた制度が新たな景色を生み出している現状についてお伝えしましたが、あれだけのソーラーパネルが広がっている光景というのは正直驚きました。

気仙沼の語り部・岩槻佳桜さんが、「気仙沼では復興が進んできているのを感じる。街がキラキラしている」と話していたのがとても印象的でした。双葉町の景色を思い起こすと、まだ復興の輪郭すら外からは見えないという現実が際立って浮かび上がってくる気がします。

藤森祥平キャスター:
目に見えない部分で、税の“優遇制度”が復興に向かって動こうとする人の心に、プラスに働いているのかどうなのかというところですよね。

小川キャスター:
うまく噛み合っているのかどうかということを感じます。

また、原発事故の影響で大きく左右されてきた土地の行方について、今は太陽光パネルが広がっているという切り替わりは、“前に向かっている”とも捉えられるとは思います。

しかし、意図しない形でパネルが広がる景色を目の前にすると、やはり複雑な気持ちになりますし、町の将来像が描かれる前に景色だけが先に変わっていくというのは、いびつな構造を感じます。

藤森キャスター:
復興をどう進めて、どう将来像をまとめるのかという難しさを感じます。

小川キャスター:
地元の皆さんの戸惑いがあるというのも事実です。「復興」とは何で、誰のためのものなのか。地元の皆さんにとって望ましい復興となっているのかということも改めて感じました。

15年経って広がる新たな景色が、私達に問いかけているように感じます。