中東も重視 アメリカに日本の立場示した過去
トイレットペーパーが不足するなど、第一次オイルショックが起きた1973年。イスラエルとエジプト・シリアなどとの第四次中東戦争が引き金だった。

そして、イスラエルを支援していたアメリカのキッシンジャー国務長官が来日する。迎えたのは田中角栄総理だった。
その場に立ち会っていた、小長啓一氏は当時の緊迫したやりとりを明かす。
田中総理の元秘書官 小長啓一氏
「キッシンジャー氏が何を言いに(日本に)来るのか、来るまで分からなかった。大変、緊張した感じで(会談の場に)入ってきたことは間違いない」
キッシンジャー氏は「日本は中東に石油を依存しているが、アメリカの立場を考えて、石油の輸入を断ってくれ。中東諸国の味方はやめて欲しい」と切り出したという。

これに対し、田中総理は「石油の大半は中東から輸入しておるんだ。『買うのをやめろ』というならその分をアメリカが全部肩代わりしてくれますか」と返す。
田中総理の元秘書官 小長啓一氏
「さすがにそれはキッシンジャー氏も『OK』とは言えません。沈黙が流れた。そして、田中さんが『そうでしょう』と。日米の同盟関係というのは不変だけれども、こと油に関しては、経済生活を維持するためにも、中東に依存せざるを得ないんだ、分かってくれと」
1週間後、イスラエルに対し、それまでに占領した地域からの撤退を求めるなど、中東支持を示す官房長官談話が発表され、原油の輸入は続いた。

田中総理の元秘書官 小長啓一氏
「あのときはやっぱり田中さんでなければ、日本の立場をはっきり友好国(アメリカ)に対しても、示せたということにはならなかったのではないか」

















