AIに「人間の生死」委ねることに… 専門家「問い直すことは必要」
AIは軍事作戦においてどう使われるのか。

経営共創基盤
塩野誠 代表取締役CEO
「人工衛星や監視カメラのハッキングで出てくる情報とか、スマートフォンのGPS情報、そういったものをデータ統合するソフトウェアがある。統合されたデータから攻撃対象となる対象物を捕捉し、見つけ出し追跡し、今度は攻撃計画を立てる。本来であれば人間の司令官が行うところを、AIが人間の代わりに『頭脳』として考えてくれるという状況」
今回のイラン攻撃でアメリカ軍が使用したとみられるのは、IT企業・アンソロピック社の「Claude(クロード)」というAIだ。
衛星画像や監視カメラ映像など、膨大なデータの分析に長けているという。
経営共創基盤
塩野誠 代表取締役CEO
「米国がAIの軍事利用に対して、諸外国に比べて非常に有利な地位にある。アンソロピックのクロードのように、民間の巨大なテクノロジー企業が技術提供を行える。他国にAIの軍事利用において、もうすでに差をつけている状況」
しかし、AI企業側から懸念の声もあがっている。
イラン攻撃直前の2月26日。アンソロピック社のCEOは声明を発表。
自社のAIが国民の行動監視や、人の判断が介在しない自律型兵器に使われないよう求めた。

アンソロピック ダリオ・アモデイCEO
「危惧しているのは、AIの自律的な行動、個人や政府による悪用、そして経済的な混乱を引き起こす可能性です」
AIの軍事利用に歯止めをかけようとしたアンソロピックを、トランプ大統領は激しく非難した。

トランプ大統領(SNSより)
「過激な左翼のアンソロピックは、取り返しのつかない間違いを犯した。国の運命を決めるのは私たちだ」
結局アメリカ軍は、アンソロピックのAIをイラン攻撃に使用したとみられている。
しかし、アンソロピックは3月5日、国防総省からサプライチェーンリスクに指定されたと明らかにした。事実上、政府との取り引き排除を意味する。
塩野氏は、AIの軍事利用が加速していくことに警鐘を鳴らす。
経営共創基盤
塩野誠 代表取締役CEO
「AIに人間の生死に関わるプロセスを任せてしまっていいのか。人権問題として倫理といったものをAIの中で問い直すことは必要」

















