トランプ大統領が掲げる「建前」の裏側

 なぜアメリカは攻撃に踏み切ったのか。トランプ大統領本人の発言と専門家の見立てをもとに、アメリカの「建前」と「本音」の両面をみてみましょう。

 まず、「建前」として挙げられるのは以下の3つです。

▼建前① 「イラン国民を助ける」(須賀川拓氏の見立て)

 イランでは、記録的な物価高騰やイラン通貨の暴落により、去年末から今年1月にかけて各地で反政府デモが急拡大しました。その苦しむイラン国民を、現体制から救い出すという人道的な文脈です。

▼建前② イランの「核開発阻止」(須賀川氏の見立て)

 平和利用ではない核開発を容認できないとする中で、合意に至らない核開発協議への痺れを切らしたことが背景にあるのではないか、とも言われています。

▼建前③ 「イランはテロ支援国家」→脅威除去が目的(小谷哲男教授の見立て)

 1979年のイラン革命以降、敵対関係にあるアメリカとイラン。そうした中、イラン国内でのデモ拡大に加えて軍事力が低下している今が好機だと捉えているのではないかという見方です。