KPOPアイドルの兵役に心痛め、日本の地酒にはまり韓国の地方創生を考える

「日韓関係専門のプラットフォーム」構築の可能性を模索し課題を整理した今回のフォーラム。

毎日新聞の元ソウル支局長・堀山明子記者は「特派員を終えたあと韓流文化を中心に記事を書こうとしたところ気づいたことがある」という。

毎日新聞 堀山明子記者
「『好き、気になる、なぜだろう』という動機で関心を持ち語学を学び、自らの偏見を変えていく人たちが多いことに驚いた。KPOPアイドルの兵役に心を痛め、朝鮮半島の分断を知り、韓国文学の原書講読に至る流れだ。日本の地酒にはまって韓国の地方創生について考える韓国人もいた。また高齢のフェミニストたちが『おひとり様』で在宅介護をうけられるかという日韓フェミニスト対話の取材を通じ、解決策は今見えていないとしても一緒に探していこうという対話も有意義であると知った。新メディアのキーワードは、暮らし、文化、介護や育児などのケアではないか」

なぜ今「ニューメディア」を議論するのか

「オールドメディア」や「レガシーメディア」に対し、インターネットやSNSは「ニューメディア」と呼ばれる。

今回、「ニュースのインターネット配信」を主要なテーマに据えた理由について、フォーラムを主催した韓国・東西大学の総長・張済国(チャン・ジェクック)さんは、こう話している。

東西大学 総長 張済国さん(61)
「現在、韓日関係は比較的友好的だが、このような雰囲気がいつ急変するかは誰にも分からない。最近大きな影響力を持つインターネットやSNSの領域が過熱している際に、落ち着いた理性的な視点を提供できる未来をどのように作り出すことができるか考えたい。韓日のMZ世代(主に20代~30代のデジタルネイティブ世代)は、感受性やコミュニケーションの方法がデジタルネイティブではない世代とは大きく異なる。彼らが必要とし、共感できるようなコンテンツを発掘し提供することは、長期的に日韓関係の維持・発展のために本当に必要ではないか。どの言語を選び、どのような文脈を強調し、何をタイトルとして扱うかによって、国民の認識や感情は大きく変わる可能性がある。私たちのこのような努力が、韓日両国の関係の安定性を築くことに少しでも貢献できればと願っている」