布教に行った国でも養子縁組 「養子として捧げるのが、みこころではないか」

ボランティア活動などが評価され、国連NGOにも認定された、世界平和女性連合。しかし、布教に行った国でも、仲間のために我が子を養子に出す女性信者の役割が重要だったのです。

ブラジルで長く布教活動をつづけた女性信者の思いが、こうつづられています。

ブラジルで宣教師だった女性信者(教団ブラジル支部HPより)
「第5子を授かり、子宝に恵まれない方へ、養子として捧げるのが、みこころではないか」

すでに4人の子どもがいたこの女性は、第5子を養子に出すと決めていましたが、流産。それがもとで亡くなったといいます。

文氏は常々、こう話していました。

文鮮明氏の言葉(冊子「出産」より)「赤ん坊が生めないことほど、恥ずかしいことはありません」

信者全員が神の国に行くためとして、教団は、妊娠した女性を本部に集め、養子縁組の必要性を説くといいます。

旧統一教会の元信者「子どもができない方に対して、子どもをあげるということの意義を説教されて、『子どもをあげたいと思う人は手を挙げてください』ってやるわけですよ。その説教を聞いて手を挙げて(子どもを)あげますって言った人が何人もいるわけですよ」

世界平和女性連合の創設から30年を経て、今年初めて明るみに出た、養子縁組の実態。

きょうだいが養子に出された 小川さゆりさん(仮名)「ひとつ下の次女が養子に出されたんですが、5番目の子も養子に出され、また次に産まれた6番目の子も養子に出されました」

海を越えて金を運び、出産した子どもを養子に出す。過酷な役割をあてがわれたのは、常に日本の女性信者たちでした。