「34年間、海外の子どもたちのために」

 送金所を訪れるのは外国人だけではありません。午後4時にやってきた山下欽三さん(69)は年に4回、ネパールへ送金しています。十分な教育を受けられない子どもたちの支援を34年続けているのです。

 【送金所でのやりとり】
 (山下さん)「この前15万送ったでしょ」
  (支店長)「そうですね」
 (山下さん)「(円安の影響で)あれでちょっと足らないって」

 (山下欽三さん)
 「(ネパールには)学校に行けない子がたくさんいて、日本の子どもたちに比べたらずいぶんと厳しい生活環境の中にいて、自分たちで何とかできないかと」

 これまでに山下さんらが支援した子どもの数は約3700人。奨学金・食事・学校の制服などのサポートをしているそうです。

 【送金所でのやりとり】
  (支店長)「少しレートに変化が出そうな感じ」
 (山下さん)「そうなの。やった。ちょっと円高なりそうかな」
  (支店長)「大きくは変わらないけど」

 現地で受け取れる額を同じにしようとすると、円安により2年前と比べて2割~3割ほど多くの円が必要になるといいます。

 (山下欽三さん)
 「もうたまりませんね。今回の円安とかで渡す金額が500ルピー、1000ルピーと減ると、それが何食分にもなるわけですよね、ネパールでは。その分が減るということは、ご飯を食べられないということだから、(ネパールの人が)もらうお金を毎年同じにするようにしています」