コロナ禍で失職して来日「母親の面倒も見ないといけない」

送金所にやって来たインドネシアのバリ島出身の男性。観光地で知られるバリですが、新型コロナウイルスにより大きな打撃を受けたといいます。
(インドネシア人)
「バリはコロナで大きな影響を受けました。災害のようでした。家族のためにお金を稼ぐ手段を考えないといけませんでした。今バリで仕事を探すのは本当に大変なんです」
バリで働いていたレストランがコロナの影響で閉店。家族を支えるため2か月前に来日し、インドネシア料理店で働いているそうです。
(インドネシア人)
「自分のためだけに働いているんじゃないんです。母親の面倒も見ないといけない。バリでは家族をとても大事にするのです」
日本で働いて、母国の家族に生活支援として送金する人にとって、円安の影響は小さくないといいます。
(キョウダイ・なんば支店 ナレンドラ支店長)
「仕方なく送らないといけないというお客さんだったら送金するんですけど、そうでないと(送金を)我慢したいくらいのレベルなんですね。今の円安は」
海外からお金を受け取る人は「焼肉に京都旅行に」

一方で円安が吉と出る人もいます。午後2時にやってきたフランス人の男性。送金ではなく、お金を受け取りに来ました。
(フランス人)
「この状況は私にとってはうれしい。でも日本にとっては悲しいと思う」
フランスにいる親族からの誕生日祝い。円安のため以前と比べて受け取れる額が多くなったのです。
(フランス人)
「(Q日本でこのお金でなにをしたい?)焼肉!1泊2日で京都に行こうと思っています」

この後、友人と念願だった焼肉を堪能。清水寺で紅葉を楽しみ京都を満喫したそうです。