勝ち筋産業は“AI時代ゆえ”の3つ
入山さんは、日本企業が成長するための“3つの条件”をあげる。
<日本企業 成長の3条件>
【勝ち筋産業】▼リアル+AI▼エンタメと食▼ブランド
【必要なこと】▼圧倒的な雇用の流動化▼人材の能力の大幅なシフト▼世界に売っていける経営力
人材のシフトについて競争力強化の鍵は“仕事のスマイルカーブ化”だ。
⇒横軸は仕事のプロセスで上流~中流~下流
⇒縦軸は付加価値
上流・下流は高付加価値・中流は低付加価値となり、グラフが人が笑った口のような形になる

『早稲田大学ビジネススクール』教授 入山章栄さん:
「仕事を上流中流下流と分けたときに、上流は【答えがない中で長期方針を決める】ところ。つまり経営の仕事でAIはできない。だから価値が上がる。下流は【リアルな現場の仕事】。ここもAIがやりきれないので価値が上がる。実際に建設現場では給料が上がっているし、ファミリーレストランのガストも店長は1000万円。丸亀製麺も店長に最大2000万円出すと言っている。それくらい実は下流の仕事は価値が上がっている」
それに対して、価値が上がらないのが「中流」だ。
入山さん:
「上からの情報を下に流す。あるいは現場からあがってきた情報を整理して上にあげる。これは中間管理職とバックオフィスの仕事だが、ほとんどAIができる。日本の企業の課題はこの“人材のシフト”で、今は幸か不幸か人手不足。なので大リストラをして中流の人たちを会社から追い出すというよりは、むしろ上流や下流に移ってもらうことが必要になってくる」
――【エンタメと食】・【ブランド】も勝ち筋産業だと

入山さん:
「便利なものはAIがやっちゃうので価値がない。むしろこれからは、なんだか知らないけどお金を払っちゃうと。その代表が推し活で、これはエンタメ。食もAIに取られないので価値が出る。また、AI時代だからこそブランドに価値が出る。日本は歴史が長い国だからそういう潜在性がある。私は京都発のブランドなんかがもっといっぱい出てくるといいなと思う」
(BS-TBS『Bizスクエア』 2026年2月21日放送より)














