世界が注目する南極の資源と重要航路
ウシュアイアは南米大陸の南端に位置し、南極に最も近い主要港の一つとされる。南極観測船や補給船の出発拠点であり、資源開発や研究活動の拠点として各国が注目してきた。
アメリカの安全保障と海洋政策に詳しいアメリカン大学のギャレット・マーティン教授は、その地理的重要性が高まっていると指摘する。
「南極の氷床の下に膨大な資源が存在する可能性がある。気候変動や砕氷技術の向上もあり、将来を考えればウシュアイアは非常に重要な場所と言える。アルゼンチン政府は、南極開発にむけたインフラ整備の面で隣国・チリに後れをとっていると考えていて、なんとかして拠点の整備を急ぎたいと考えている」
さらに、ウシュアイアは海上交通の要所・マゼラン海峡にも近い。パナマ運河を通航できない大型船が利用する代替ルートとして知られ、近年その価値が再評価されている。世界各地の紛争によって主要航路の安定性が揺らぐなか、南米南端ルートの戦略的重要性は増しているという。














