京都工学院vs報徳学園 「最後は、理屈じゃない部分の力を発揮」驚異の粘りを振り切り決勝進出
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続く第2試合は、準々決勝で粘る関西学院を振り切った京都工学院と、常翔学園に鮮やかな逆転勝ちをおさめた報徳学園の対戦。実力拮抗の両チーム、序盤から一進一退の攻防を繰り広げます。
前半は、ともに固いディフェンスで0対0、サイドの変わった後半にようやく試合が動きます。先制したのは報徳学園。後半8分、前半から優位に立っていたスクラムを軸に、徐々に京都工学院を自陣深くまで押し込んでいくと、FW陣の執拗な連続攻撃から最後はLO清野遼太選手がトライ。ゴールも決めて7点をリードします。
しかし、京都工学院も直後に反撃。グラウンドを広く使いながら攻撃のスピードを上げて報徳のディフェンスを揺さぶっていくと、左サイドからSO小西稜晴選手が繰り出した左足のキックパスを右サイドでキャッチしたCTB森田亘瑛選手が中央に回り込んでトライ。ゴールも決めて7対7の同点に追いつきます。正確なキックの技術と“あうんの呼吸”が生んだ同点劇。京都工学院が見事な攻撃を見せ、報徳に傾きかけていた試合の流れを引き戻しました。
さらに京都工学院は19分、再びチャンスと見ると一気にスピードを上げて左右に仕掛けていく攻撃から、CTB森田選手がこの日2本目のトライ。森田選手が「(埼玉パナソニックワイルドナイツで活躍された)内田啓介先生にコーチしていただけるようになってから、より攻撃の幅が広がった」と語ったように、ここ1番での得点力を見せた京都工学院が28分にもPGで得点を加えて15対7。8点差として勝負は決したかと思われました。
しかし、ここから報徳学園が驚異の粘りを見せます。刻々と試合終了の時間が近づく中、ミスなくボールを継続して自陣から攻め込んでいくと、ロスタイムに突入した30分には、残り時間がわずかに残っていることを確認した上でトライを狙わずPGを選択。後半途中から出場した木田健琉選手が見事に決めて、15対10と5点差に詰め寄ります。
わずかに残った時間にかけて自陣の深い位置から攻撃を継続していく報徳学園。京都工学院も懸命のディフェンスを見せますが、なかなか報徳の攻撃を止めきることができません。ついに、報徳が京都工学院陣内まで攻め込みます。
しかし、ここは最後の最後で京都工学院が踏ん張りました。田中琉翔主将が「(最後は)メチャクチャしんどかったが、絶対に守り切ると思っていた。伏見プライドです」と語ったように、最後まで全員が連動したディフェンスで得点を許しませんでした。最後は報徳学園の反則を誘ってついにノーサイド。京都工学院が粘る報徳学園を振り切り、見事に決勝進出を果たしました。「最後は、理屈じゃない部分の力を発揮してくれた」と大島淳史監督が締めくくった京都工学院。目標とする近畿制覇まであと1つに迫りました。














