多くの漁船が行き交う、那覇市港町の安謝小船溜の一角で、セーイカ漁が盛んな時期にだけ開店するイカの店があります。営業日は不定期。ですが、店の前にはイカを求める人が列をつくります。開店していれば幸運、さらに購入できれば超幸運、その人気の秘密を取材しました。
神里晏朱記者
「那覇市港町にやってきました!ここ海の玄関口に、冬の間だけ、煙が上がる場所があるということで、さっそく行ってきます!」
店主の譜久島正雄さん、83歳。20年以上、1人で店を切り盛りしています。準備は、まだ夜が明ける前から始まります。自ら割った薪に火をつけて、火加減を調整。鉄板の上にイカを並べ、数時間かけてじっくりと火を通します。長年の感覚を頼りに、何度も何度も裏返していきます。「一番おいしい状態で食べてほしい」譜久島さんなりのこだわりがあり、客はその日購入できるのか、わからないまま店を訪れています。

客「いま売っているんですか?」
店主「焼いている。でも、きょうはあついから」
客「あついっていうのは」
店主「温かいからイカが。冷ましてからじゃないと」
別の客「まだ残ってる?」
店主「イカ?きょう焼いてからあした売る」
別の客「あした売るんだ」
商品は「くんせいイカ」と「イカみそ」の2種類。特別に味見させてもらいました。
神里晏朱記者
「出来立てのくんせいイカをいただきます。イカのうまみとピリ辛マヨネーズがあわさっておいしいです」
翌日、再び店を訪れると、店の外には譜久島さんのイカを求める客の姿が…

客「イカが大好きで、友達が『好きだと思うよ~食べてみたら』って教えてくれて、インターネットで調べて全然情報がわかんないので、とりあえず行ってみようってきました」
記者「店主はどんな人柄か?」
客「照れて喋れんという感じだからさ。本題しか話ができない。いらん会話していない。それで意思が通じるから」
客「もう宝くじみたいなもんです。あったらラッキーぐらいの世界」














